2005年01月07日
銀座で映画を観る◆『ホワイト・ライズ』
1月7日(金)晴れ / 『ホワイト・ライズ』(シネスイッチ銀座)
午後から会社の休暇を取って、今日から4日間、千葉の妹のところに遊びに行く。 例によって、名古屋から東京まで、新幹線のこだま号で3時間の旅だ。二人掛けの窓側の席の特権は、静岡を通過中に富士山が見えること。この時期は空気が澄んでいるし、雪をかぶった富士山の姿が本当に美しい。新幹線の車掌も、まるでバスガイドのように、「ただ今、左手には鮮やかな富士山の姿が見えております。この日本の美をたっぷりとご堪能下さい」とアナウンスを入れるサービスっぷりだった。
妹のところに遊びに来るのは、去年の2月以来の11ヶ月ぶりだ。もう何度も遊びに来ているのだけれど、新幹線の到着時刻と号車を連絡しておけばいつも彼女がホームまで迎えに来てくれるので、東京駅をウロウロする心配は無い。でもその代わり、何度来てもちゃんと覚えられない。金曜日は銀座の映画館のレディースデーで、女性は映画が900円で観られるので、今日はそのまま映画を観に行くことにしている。私が選んだ映画は、ジョシュ・ハートネットの『ホワイト・ライズ』だった。
劇場に着くと、来場者プレゼントとしてシルバー製の雪の結晶のチャームをもらった。妹いわく、これは細木数子が配給会社に映画をヒットさせるために「配れ」とアドバイスしたものなのだそうだ。ふーん。果たして、これが欲しくて映画を観に来る人がいるのかどうかは分からないが、レディースデーということもあり、180席ほどある劇場は、ほとんどが女性で95%くらいの入りだった。女性数人のグループで観に来ている人たちも多い。ミニシアター系映画では、名古屋ではなかなか見かけない光景なので驚いた。金曜のレディースデーというのは、飲み約束が多い人には微妙な設定だと思うが、東京の人たちはみんな、映画が終わったあとにどこかに飲みに出かけるのだろうか。
カメラマンを志すマシューは、シカゴでリサという美しいダンサーと出会い、恋に落ちる。しかし、マシューがリサに「一緒に暮らそう」と言うと、リサは答えを保留にしたまま姿を消してしまった。 2年後、ニューヨークでビジネスマンとして成功し、新しい恋人との結婚を控えていたマシューは、久しぶりに戻ってきたシカゴで、リサの後姿を見掛ける。もう一度リサに会って真相を確かめたいと思ったマシューは、リサの姿を追い求めてシカゴの街をさ迷い始めた。そんなマシューの前に、"リサ"と名乗る、別の女性が現れる。
婚約者と本当に好きな人との間で揺れる気持ち、そして、彼らの関係の裏に隠された真実… というのは、昨日観た『dot the i/ドット・ジ・アイ』と、ネタがかぶっていた。でも、こちらの作品の方が、何倍もいい出来だったと思う。恋人がある日突然消えてしまった理由も、ふたりがその後会えなくなってしまった理由も、観る側が納得出来るように、とても丁寧に説明されている。彼らに絡んで来る脇役たちの登場の仕方や心理描写も細かく描かれ、小物の使い方も効果的で、本当に"良く出来た作品"といった印象だった。
原題は"WICKER PARK"。これは、シカゴのダウンタウンの北にある地区の名称らしい。ここで繰り広げられる謎めいた恋愛模様、という意味合いで付けられたタイトルだと思われるが、邦題は『ホワイト・ライズ(=白い嘘)』と変えられている。雪で白く染まった街・シカゴで、登場人物たちは様々なウソをつく。でも、それらはみんな"自分を守るためのウソ"だ。それらは本当に『白い嘘』なのだろうか。彼らの立場になった時、自分だったらどうするだろうか。そんなことを考えずにはいられない作品だった。
映画が終わったのは21時過ぎ。明日も午前中から予定があるので、私と妹はもちろん真っ直ぐに千葉の妹宅に帰るけど、週末の銀座の夜は、これから始まるんだろうな。
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この記事へのコメント
「コメント」では、はじめまして、ですが。
実は、現在、我が松山では、この「ホワイト・ライズ」と「オオカミの誘惑」が同じシネコンで上映されてるんですよ。
観る前日まで、どちらを観ようか迷っておりましたが、こちらのエントリーのおかげで、「ホワイト・ライズ」の方を観る事が出来ました。感謝です。
やはり、限られた休日、有意義に使いたいですから。
moco fleeks さんのシャープな感想文、本当にいつも参考になり、期待しておりますので、今後とも宜しくお願い致します。
コメントをありがとうございます。
savabigiさんの映画の感想も色々読ませて頂きましたが、
かなり私の好みと似ているような気がします。
『ホワイト・ライズ』と『オオカミの誘惑』でしたら、
『ホワイト・ライズ』を選ばれて大正解!ですよ。
savabigiさんのBlogにもコメントさせて頂きましたが、
これからも面白い映画をより多くの人に楽しんでもらうために、
地味に活動していきますので、よろしくお願い致します。
TBありがとうございました。
ブログデザイン変えられたんですね〜。
フランス映画のリメイクということ、初めて知りました。
しかもヴァンサンとモニカなんですか?
そちらの方が見たいかも!!
こんにちは。
たまたま別の方からTBが入ったので、そこからミチさんのところにもTBさせていただきました。
『アパートメント』は、エンディングが全く違います。(『ホワイト・ライズ』は超ハリウッド的なエンディングに変えられています)
こちらもこちらで楽しめますし、若きモニカ・ベルッチがあまりにもキレイで驚きますよ。






