2005年03月23日
企業向け教育ビデオのような作品◆『CEO 最高経営責任者』
3月23日(水)試写会にて
友人から誘われて、『CEO 最高経営責任者』の試写会へ。この映画に関しての知識は皆無で、「そんな映画があるの?」という感じだった。試写状に載っている写真を見ると、どうやら中国のお仕事ものっぽい。
1985年、中国の『青島冷蔵庫工場』は倒産寸前だった。当時35歳の工場長リン・ミンは、ドイツ企業・リーブ社の最新の生産ラインを自社に導入し、起死回生を計ろうする。『青島冷蔵庫工場』は『海爾集団公司(ハイアール)』として再スタートし、冷蔵庫の製造に取り掛かるが、出来上がった製品は全て欠陥品だった。当時の工員たちは皆、「外国人は1級品を求めるが、中国人向けは3級品で良い」という意識の元で仕事をしていたのだ。リン・ミンは、まずその意識を変えるため、工員たちの1年分の給料より高価なその冷蔵庫を全てハンマーで叩き壊させた。やがて「1級品を作る」という意識に目覚めた工員たちは、素晴らしい製品を作り上げ、リン・ミンは、『ハイアール』を世界的ブランドへと進出させるのだった。
恥ずかしながら、私は『海爾集団公司(ハイアール)』という会社を知らなかったが、日本では三洋電機が提携し、三洋ハイアールという会社を設立して、ハイアール社の商品を輸入販売しているらしい。少し興味を持って『ハイアール』について調べてみたら、映画では語られていない部分で、面白いことが書いてあるものを見つけた。
「芋洗い兼用洗濯機」のヒットは、海爾の「顧客志向」の具体的な典型的な例と考えられます。1996年、四川省のある農民から、海爾ブランドの洗濯機の配水ホースがよく詰まることを訴える一通の手紙が海爾サービスセンターに届きました。家宅訪問サービスに出向かう海爾の要員は、この農民が洗濯機で芋を洗い、芋に付着した泥が配水ホースに詰まったという故障の原因をつきとめました。海爾はこの農民の苦情からヒントを得て調査したところ、四川省は芋産地で、この地域の農民たちが洗濯機で芋を洗うのは普通のことであることを知りました。洗濯機はイモを洗うとすぐに故障することから、四川省の小都市では洗濯機が売れないという状況でした。
張瑞敏氏(CEO)は洗濯機の開発者にイモも洗える製品を作れと指示しました。すると開発者は「農家に使い方を教育すべきだ。」と反論しました。張瑞敏氏はニーズに合う製品を開発するのが君の仕事だと一喝し、太いパイプを備え泥詰まりしない洗濯機を開発させました。
1998年に洗濯機の全機能に加え、芋、リンゴ、貝も洗える農民向けの新型洗濯機を発売しました。市場に投入すると、1万台が飛ぶように売り切れたということです。
BizMarketingのサイトより引用
洗濯機で芋を洗いたい人が居るから、「芋洗い機能付き洗濯機」を作って売る。常に「顧客が求めているもの」を追求し、それを製品化して顧客を満足させる。ハイアールを世界ブランドにしたいという夢を抱いて突き進むだけではなく、「一番大切なことは品質と顧客満足」という、企業が持つべき基本理念を忘れずに物作りに励んだことが、この会社の成功の秘訣だった。映画の中では、それが存分に語られている。
経営者たる者はどうあるべきか。商品を開発し、製造する者たちはどうあるべきか。そういうことをたっぷりと教えてくれる、企業向け教育ビデオのような作品だった。メーカーの工場などで働く人たちには、面白いかもしれない。あと、NHKの『プロジェクトX』のような番組が好きな人にもオススメ。そうでない人には、"娯楽としての映画"という視点で見るとどうかとは思うが、『ハイアール』という会社を知るにはもってこいの1本。「"MADE IN CHINA"はローコストで粗悪品」という意識を変えてくれる映画かもしれない。
友人から誘われて、『CEO 最高経営責任者』の試写会へ。この映画に関しての知識は皆無で、「そんな映画があるの?」という感じだった。試写状に載っている写真を見ると、どうやら中国のお仕事ものっぽい。
1985年、中国の『青島冷蔵庫工場』は倒産寸前だった。当時35歳の工場長リン・ミンは、ドイツ企業・リーブ社の最新の生産ラインを自社に導入し、起死回生を計ろうする。『青島冷蔵庫工場』は『海爾集団公司(ハイアール)』として再スタートし、冷蔵庫の製造に取り掛かるが、出来上がった製品は全て欠陥品だった。当時の工員たちは皆、「外国人は1級品を求めるが、中国人向けは3級品で良い」という意識の元で仕事をしていたのだ。リン・ミンは、まずその意識を変えるため、工員たちの1年分の給料より高価なその冷蔵庫を全てハンマーで叩き壊させた。やがて「1級品を作る」という意識に目覚めた工員たちは、素晴らしい製品を作り上げ、リン・ミンは、『ハイアール』を世界的ブランドへと進出させるのだった。
恥ずかしながら、私は『海爾集団公司(ハイアール)』という会社を知らなかったが、日本では三洋電機が提携し、三洋ハイアールという会社を設立して、ハイアール社の商品を輸入販売しているらしい。少し興味を持って『ハイアール』について調べてみたら、映画では語られていない部分で、面白いことが書いてあるものを見つけた。
「芋洗い兼用洗濯機」のヒットは、海爾の「顧客志向」の具体的な典型的な例と考えられます。1996年、四川省のある農民から、海爾ブランドの洗濯機の配水ホースがよく詰まることを訴える一通の手紙が海爾サービスセンターに届きました。家宅訪問サービスに出向かう海爾の要員は、この農民が洗濯機で芋を洗い、芋に付着した泥が配水ホースに詰まったという故障の原因をつきとめました。海爾はこの農民の苦情からヒントを得て調査したところ、四川省は芋産地で、この地域の農民たちが洗濯機で芋を洗うのは普通のことであることを知りました。洗濯機はイモを洗うとすぐに故障することから、四川省の小都市では洗濯機が売れないという状況でした。
張瑞敏氏(CEO)は洗濯機の開発者にイモも洗える製品を作れと指示しました。すると開発者は「農家に使い方を教育すべきだ。」と反論しました。張瑞敏氏はニーズに合う製品を開発するのが君の仕事だと一喝し、太いパイプを備え泥詰まりしない洗濯機を開発させました。
1998年に洗濯機の全機能に加え、芋、リンゴ、貝も洗える農民向けの新型洗濯機を発売しました。市場に投入すると、1万台が飛ぶように売り切れたということです。
BizMarketingのサイトより引用
洗濯機で芋を洗いたい人が居るから、「芋洗い機能付き洗濯機」を作って売る。常に「顧客が求めているもの」を追求し、それを製品化して顧客を満足させる。ハイアールを世界ブランドにしたいという夢を抱いて突き進むだけではなく、「一番大切なことは品質と顧客満足」という、企業が持つべき基本理念を忘れずに物作りに励んだことが、この会社の成功の秘訣だった。映画の中では、それが存分に語られている。
経営者たる者はどうあるべきか。商品を開発し、製造する者たちはどうあるべきか。そういうことをたっぷりと教えてくれる、企業向け教育ビデオのような作品だった。メーカーの工場などで働く人たちには、面白いかもしれない。あと、NHKの『プロジェクトX』のような番組が好きな人にもオススメ。そうでない人には、"娯楽としての映画"という視点で見るとどうかとは思うが、『ハイアール』という会社を知るにはもってこいの1本。「"MADE IN CHINA"はローコストで粗悪品」という意識を変えてくれる映画かもしれない。






