2005年04月03日

普遍的な少女の憧れ◆『オオカミの誘惑』2

4月3日(日)TOHOシネマズ岐阜にて

『オオカミの誘惑』を観に、TOHOシネマズ岐阜に来た。ここはTOHOシネマズ木曽川から車で10分くらいの距離のところにあるのだが、TOHOシネマズ木曽川とは違うミニシアター系の作品をかけてくれるのが嬉しい。しかし、ここのチケットカウンターではいつも不快な思いをする。この前、ここの劇場で『いぬのえいが』を観た時に、1000円しか払っていないのに「1名様ですか?」と聞かれたことに対し、「その確認って必要なのだろうか?」と書いた。同じTOHOシネマズでも、いつも利用しているTOHOシネマズ木曽川では、例え1万円札を出した時でも、一度もそんなことを聞かれたことはない。聞かなくても「この人は1人分のチケットを求めている」ということを瞬時に判断出来ているのだ。やっぱりバイトの教育の仕方が違うのか、それとも単純にバイトの出来が違うのだろうか。

今日は溜まったポイントで鑑賞することにしていたので、まさか聞かれないだろうと思っていた。「『オオカミの誘惑』、ポイントでお願いします」と、チケットカウンターで私が言うと、「一名様ですか?」と聞かれた。それでも、まだ聞くか…。


女子高生ハンギョンは、偶然に知り合った隣の高校のテソンに一目惚れされ、付きまとわられる。そんなテソンを快く思わなかったのは、ハンギョンと同じ高校に通うヘウォン。彼もまた、ハンギョンに心を惹かれていのだった。強引な2人の男の子からのアタックに、ハンギョンは戸惑う。


簡単に言えば、イケてないひとりの女の子が、モテまくっている2人の男の子に同時に好きになられ、2人の間で揺れ動く…という話。そこに第三者の横槍が入ったり、家族の問題があったり、難病が絡んだり…と、色んなことがてんこ盛りの映画だった。最近の映画ではこういうのは珍しいが、テレビドラマではさんざんやっているようなネタだ。

原作は18歳の女の子が書いた、インターネット小説だという。その女の子がテレビでインタビューを受けているのを見たが、「インターネット小説の利点は、ファンの声によってどんどんと内容を変えていくことが出来ることだ」と言っていた。ファンのコたちは皆、「2人のイケメンに好かれる女性」に自分を置き換え、作者に「ああして欲しい」「こうして欲しい」とリクエストをする。作者はその声を元にして小説を書き進めていく。結果、「女の子の憧れの集大成」のような恋愛ドラマが生まれた。少女マンガみたいな話」と聞いていたが、まさしくその通りだった。

以前、『ブリジット・ジョーンズの日記』の感想で、「このストーリーは全てブリジット・ジョーンズの視点で語られているので、マーク・ダーシーが彼女のことを好きな理由は、映画の中で説明される必要はない」と書いたが、この『オオカミの誘惑』も全く同じ。「女の子の憧れの集大成」であり、全て主人公の女性の視点で語られているので、女の子を本気で好きになったことがないモテモテのイケメン2人が、どうしてイケてない彼女に夢中になるのかは、謎に包まれている。

これはものすごく個人的な趣味の問題なのだけれど、私は1人の女の子が2人の男の子の間で揺れ動く作品(あるいは、1人の男の子が2人の女の子の間で揺れ動く作品)を観ていると、無性にイライラしてくる。「どうでもいいから、早く決めろ!」と思ってしまうのだ。たぶん、「2人とも傷つけたくはない」と、カッコいいことを言いながら、結局は「1人を選ぶことで、もう1人を失いたくない」という考えていることが許せないのだと思う。曖昧な態度をとることで、結局相手を2人とも傷つけてしまっている主人公をどうしても好きになれない。主人公に魅力を感じないから、映画自体も面白くない。だから『冬のソナタ』を観た時、ちょうど中盤からつまらなく感じられてしまったのと同じように、この『オオカミの誘惑』も、60分を過ぎた頃から、もうどうでもよくなってしまった。

恋愛のない人生は面白みがないと思うが、恋愛だけが人生の全てではない。まるで一日の全てを恋愛に支配されているかのように、恋愛ネタだけで2時間を語り、人間的な成長が感じられないような映画は苦手だ。

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この記事へのコメント

1. Posted by kossy    2005年04月06日 09:39
自分の弟かもしれないんだから、早く決着つけろ!てな感じでさめた気持ちで見てしまいました。
高校生だけで作った映画と考えると、まずまずの出来なんでしょうけどね・・・・
2. Posted by moco fleeks    2005年04月07日 00:33
私も観終わったあと、「所詮、18歳の女の子が考えたストーリーだな」と思いました。
きっと同世代の女の子たちに支持されればOKなのでしょうが、
オトナにはちょっと物足りなかったです。

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