2005年07月26日
平和な町に起きた大騒動◆『クッキー・フォーチュン』
※リンジー・ローハン主演の『フォーチュン・クッキー』ではありません。
長い間犯罪が起こったことがない平和な小さな町で、夫に先立たれたクッキーおばさんが拳銃で頭をぶち抜いて自殺した。第一発見者は、クッキーの姪カミール(グレン・クローズ)。彼女は「うちの親戚から自殺者が出るなんてみっともない」という理由で、クッキーの死を強盗殺人に見せかけるように細工を行う。拳銃に残された指紋から、クッキー殺人の容疑者として彼女の身の回りの世話をしていた黒人男性ウィリスが逮捕される。しかし、ウィリスの人柄を知る町の人々は、誰もが彼を犯人だとは思わなかった。
日本というとても平和な国に住んでいる私たちには、この作品のブラックなユーモアは分かり難いかもしれない。この作品は、銃による犯罪が頻繁であるアメリカという国に住みながらも、犯罪などには縁のない、とても平和な町に巻き起こった騒動…という観方をすると面白いと思う。強盗殺人事件が起きた(実は違うのだけど)というのに、あくまでもマイペースな町の人々。「銃による犯罪は起こりうるものなのだ」というお国柄的意識と、「でも、この町では起こるはずがない」という妙な安心感の微妙なバランスが可笑しい。
グレン・クローズが演じたカミールが「自殺はみっともないので殺人に見せかけよう」と目論む理由は、彼女が熱心なキリスト教徒であるかららしいが、その辺の感覚にはやはり理解し難いものがあり、彼女に対してはただの“訳が分からない嫌なおばさん”という印象しか持てなかった。彼女には舞台演出好きであるという伏線が張ってあり、恐らくそれも彼女を動かした理由だと思うのだが、そこまでの彼女の人物表現の中ではそれほど印象が強く残らなかったので、それが観ている途中で結びつかなかったのが残念だった。彼女の偽装工作の理由がもう少しはっきり分かっていれば、もっとこの作品を楽しむことが出来たような気がする。小品ながら出演している俳優は豪華で、ジュリアン・ムーアがちょっと頭の弱いカミールの妹を、そしてちょっとスレた彼女の娘をリブ・タイラーが演じている。監督はロバート・アルトマン。
(2000年3月、劇場にて鑑賞)
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この記事へのコメント
こんにちは。
私は昔からジュリアン・ムーアが好きだったので、この役は良かったです。
DVDの特典は面白そうですね。
やってみたい…。
TBありがとうございます。
おいらはこの映画ののんびりとした時間がとても好きです。
夏休みの昼下がりのような時間‥と言えばよいのでしょうか?
この映画、のんびりで好きです。
こんにちは。
私もあののんびりとした町の様子と、グレン・クローズの暴走っぷりの対比が好きです。
キャストは豪華なわりに目立たない作品ですが、面白いのでぜひ多くの人に観てもらいたいです。
今日衛星TVでこれを観ていたのですが
所用で出かけたため肝心のラスト30分を
見逃してしまいました。



とっても面白い作品だっただけに
終わりがとてもとても気になります。
よろしければ教えて頂けますか?



こんにちは。
せっかくコメントを頂いたのですが、私がこの作品を観たのは、もう6年近く前のことになり、ラスト30分のはっきりとした記憶がありません。お役に立てなくてごめんなさい…







