2005年08月07日
母親への息子の思いが心に沁みた作品◆『Dearフランキー』
リジー(エミリー・モーティマー)は、息子の9歳のフランキー(ジャック・マケルホーン)を連れ、何度も引越しを繰り返していた。DV癖のある夫から逃げているのだ。フランキーは耳に障害を持っていて、言葉を話そうとしないのだが、それも夫の暴力が原因だった。物心つかぬ頃から父親のことを知らないフランキーに対し、リジーは「パパは船乗りで世界中を旅しているのよ」と話し、月に2回、近況を綴った手紙を書かせ、それを私書箱に投函させて、その返事を父親のふりをして彼女自身が返事を書いていた。しかし、ある日、フランキーのパパが乗っていると話していた船が、リジーたちの住んでいる町の港に寄港することをフランキーが知ってしまった。苦肉の策として、1日限りのフランキーのパパの役を、リジーは友人にお金で頼むのだった。
父親のふりをして息子に手紙を書き続ける母親のリジー。恐らく一生、本当の父親に息子を会わせる気はないだろうに、なぜそんなことを続けているのか。彼女にも彼女なりの、切ない理由があった。それは「フランキーが父親に返す手紙の文字が、唯一聞かせてくれる息子の声だったから」
当の息子は父親の存在に半信半疑で、父親が戻って来ると聞くと、なぜか微妙な表情になる。彼にとっても、父親は「不明瞭な存在」で構わなかった。顔も知らず、手紙のやりとりだけで繋がっていた存在の人が目の前に現れるという。期待よりも不安の方が大きいのではないだろうかと考えるのは私だけだろうか。しかも、彼の耳は父親の暴力によって聞こえなくなってしまっている。いくら物心つかない時期の出来事だといえ、幼い心にその悲しい出来事が全く刷り込まれていないはずはない…と私は思うのだ。
目の前に現れた偽者の父親(ジェラルド・バトラー)は、フランキーにとても優しかった。でも「船に乗せてやる」と言うと、それをフランキーは拒否をする。普通なら、喜んで乗せてもらうだろう。しかし、遠くから一緒に船を眺めることで満足をした。彼は本当に父親のことを信じているのか。それとも、全てを分かっていて、母親の優しさを受け止めているのか。それはラスト近くで明らかになる。
「偽者の父親と息子との愛情」がクローズアップされるこの作品だが、私には「母親と、母親の愛情を受け止めようとする息子」の関係が心に沁みた作品だった。
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この記事へのコメント
ブログの不具合のようでトラックバックが出来ないため、コメントさせていただきます。すみません。
確かにそうですよね。顔も知らない人が突然目の前に現れる。その状況を考えるとフランキーと同じような微妙な心境になりそうですね。
ラストの"あの手紙"。結末を知った後、父親との交流を考えると、フランキーの母親に対する思い、そして成長した姿を伺えますね。
こんにちは。
相変わらず、livedoorのTB不具合は改善されていないようですね。
せっかくTBしていただいたのに申し訳ありません。
最初、フランキーにとって「手紙の中の父」は架空の人物で良かったのだと思いました。
でも、偽者の父親があまりにも優しかったから、嬉しかったのでしょうね。
しみじみと心にしみる、いい映画でした。
そうですね、お母さんとの絆も大きな意味のある
映画でしたよねぇ。お母さんって子どもを思う力
って凄いなあ、と私も思いました。
こちらからもTBさせていただきますね。
どうぞよろしくです。
後ほどTBさせていただきますね♪とても良い作品でしたね♪
母の息子への愛と、息子のそれを包み込むような母への愛・・・
マケルホーンくんの演技、そして、あのラストには泣かされました〜☆
そうですね、母と子の繋がりも大きなテーマなんですよね。
無償の愛情がとても重いように思えて、
どうも母親の愛情から目を背けがちなのが悪い癖です。
こんにちは。
配給会社が擬似父子の愛情を前面に出して宣伝していたので、
私は観終わったときにちょっと違うものを感じたのでした。
だから、他の方たちとの感想とはちょっと違うかもしれません。
これからもよろしくお願いします。
こんにちは。
livedoor同士は相変わらずTBに不具合が出ているようですね。
せっかくTBして頂いたのに申し訳ありません。
心にしみる、いい映画でした。
こんにちは。
母の息子への愛はもちろんのこと、息子への母の愛が涙をさそう作品でした。
こんにちは。
母親ま子供への思いはどちらかといえば、自己満足というところもありましたからね。
いずれにせよ、いい作品でした。
昨日今日、TBにチャレンジしましたが、
どうもダメみたいです・・・
8日には新システムに切り替わっているという話でしたが、
結局まだ切り替わっていません。
その関係だと思います。
せっかくTBしていただいたのに、申し訳ありません。
ホント、母と息子のお互いへの思いやりが心にしみる作品でしたね。最後なんて感動で大泣きしちゃいました〜(T_T)
こちらからもTBさせていただきますね♪
こんにちは。
私も大泣きまではいきませんでしたが、ホロリとさせられました。
TBありがとうございます。
最後の文に同意です。
愛情を介して、母親は息子共々成長していくのでしょうね。
実父の描写が控えめで良かったと思います。
彼のエピソードがクローズアップされていたとしたら、もっと暗くてドロドロした作品になっていたと思います。
こんにちは。
「全てを知っていた」ということを承知した上でもう1度観ると、また感慨深い作品になりそうです。
朱雀門さんがおっしゃるとおり、DVに走っていた時期の実父をあえて映さなかったのは、正解だったと思います。
TB 有難うございました。又訪問させていただきますね。
このたびはTBありがとうございました。『Dearフランキー』は親子がテーマの心が温かくなる良質の映画でしたよね。大ファンのジェラルドバトラーさんもカッコよくて素敵でした。(来日予定の彼が突然来れなくなり現在茫然自失状態ではありますが 苦笑)
とってもよい映画でしたよね。
母と息子の結びつきを描いた作品は多いですが、この作品はそんなに嫌味でもなく淡々と台詞少なく流れていく感じで、その穏やかさに何か懐かしさもおぼえました。
じわっと胸に響きました。
トラバありがとうございました。
私はジェラルド・バトラーのファンでもあるのですが、このDear フランキーは自分と重ね合わさる部分があったので、公開されるのが、とても楽しみだったんですよ。
私も息子と2人で暮らしているので、映画を見終わった後は、元気と勇気を与えて貰いました。
ル・シネマの最終日にも見に行きます。
TBありがとうございました。
どうも冷静にこの映画をみれません(笑)
もう一度みたいと思っていますが、たぶ今度も冷静にはみれないでしょう、困った(苦笑)
TBありがとうございます。
すみません、わたしもTBさせていただこうと思ったら間違えて2回してしまいました。申し訳ございませんが1つ削除してください。
Dearフランキーわたしは大号泣でした。
心に残るとってもいい映画です♪
TBありがとうございます。ほんとにじんわりいい映画でした。スコットランドの女性監督が撮った映画とのこと。祖母、母の描き方がよかったですねー。また訪問しますね。
リジーの気持ちにとても感情移入できる
映画でした。
いい映画でしたよね。
こんにちは。
こちらこそ、ありがとうございます。
また遊びに来て下さい。
こんにちは。
ジェラルド・バトラー人気があまりにも凄くて驚きました。彼の自然な演技が良かったと思います。作品の役柄によく合っていました。
こんにちは。
心に沁みる、良い映画でした。オチを知った上で、もう1度見返してみたいと思った作品です。
こんにちは。「息子の自立」というより、「母親の自立」がオチでした。子供って、何も知らないようで実は色んなことを知っていたり、親が知らないうちに成長しているモンなんだなぁと、しみじみと感じました。
こんにちは。
「息子が言葉を話さない」という分、静かに物語が進み、静かな感動が心の中に残った作品でした。いい映画でした。
こんにちは。
この映画は、rasukaさんにとって大切な一本になったようですね。そういう映画に出会えて良かったですね。最終日、楽しみに観てきて下さい。
こんにちは。
分かりますよ、そのファン心理。
でも、もう1度観ると、映画の良さが見えてくるかも。
ぜひ、そのつもりでもう1度ご覧になって下さい。
こんにちは。
TBのダブリは処理しておきました。
私にとってこの映画は、心にじんわりと染み入るいい作品でした。
こんにちは。
やはり、女性ならではの女性心理の細やかさが出ていたと思います。
また遊びに来て下さい。
こんにちは。
私は母になったことはありませんが、リジーの立場になったら同じことをしたかも…。「息子の声が聞きたい」という気持ちは変わらないでしょうからね。ホントにいい作品でした。
とにかく視点が温かくて優しくて、ハデさはないけどじんわり来る映画でした。
フランキーは、どの時点で「彼」がほんとうの父親じゃないって気付いたのでしょうか。もしかしたら、最初から知っていたのかな?なんて気もしますが。
衣替えに驚きました。(^^;
私にとってこの作品、自分と母親の関係性を考える時間になりました。そんな普段触れない部分を突かれた作品でした。
ユミさんの
>幼い心にその悲しい出来事が全く刷り込まれていないはずはない。と私は思うのだ。
で、思いました。私は、生きていく上で障害になるような、壊す存在になる出来事は、記憶の奥深くに行くか、消し去ってしまうように感じます。で、大丈夫になった時に、ヒョッコリ現われる。最近、あったのです。
こんにちは。
たぶんフランキーは最初から分かっていたんだと思いますよ。それでも父親のふりをした彼を本当の父親だと思って甘えたのだと思います。
こんにちは。
ちょっと衣替えしてみました。自分では気に入ってます。
フランキーが父親から暴力を受け、耳が聞こえなくなった年齢がはっきり語られていなかったので、もしかしたら物心つく前よりもっと前だったのかもしれませんね。で、リジーが手紙を書き始めたのが物心ついた頃だったのかと。
>私は、生きていく上で障害になるような、壊す存在になる出来事は、記憶の奥深くに行くか、消し去ってしまうように感じます。
確かに私もそういうこと、ありました。もしかしたらそうなのかも。
しみじみとした、イギリス映画らしいよい小品だと思います。
私は一人で見に行ったんですが、皆さんのいろいろな感想も拝見できてよかったです(^^)
心に何かしみじみとしたものをもたらしてくれました。
DVDが楽しみです!
こんにちは。
こちらこそ、ありがとうございました。
この作品は、何年経っても静かに心に残る名作になりそうですね。
こんにちは。
地味な映画なのに、こんなにも大勢の方からコメントを頂いて、多くの方の感想も拝見出来て、私も嬉しいです。
心に沁みる、素敵な映画でしたね。
大変申し訳ないです。
トラックバックしようとしたら「未検出」の画面が出ていたので、TB失敗かと勘違いしてしまいました。
そのため、とんでもない数のTBが・・・(涙)
本当にごめんなさい。
嫌がらせとかじゃないんで、どうか許してください。
只今、数えてみたところ11個もトラックバックしちゃってました・・・(号泣)
・・・・・・穴があったら入りたい気分です。
ご迷惑をおかけして、心苦しいのですが、削除していただけないでしょうか。
すいませんです。
こんにちは。
TBのダブリ分、処理しておきました。
…っていうか、最近のlivedoorは重すぎて嫌になってきます。未検出と表示されてもちゃんと反映されていたり…。改善されるといいんですが。
お手数おかけ致しまして、申し訳ありませんでした。
たしかに最近のlivedoorは重いですね。
未検出でも反映されいるのは、盲点でした。
これからは注意しなくちゃ。
それでは失礼致しました。
いえいえ、こちらこそ。
「未検出」となったら、反映されていないと考えるのが普通です。
livedoorは、早く改善して欲しいですね。
御連絡がすっかり遅くなってしまって恐縮ですが拙宅へのTBどうもありがとうございました!「ガープの世界」や「シネマ・パラダイス」はワタシも大好きな作品です♪最近ちっとも映画ネタを書けずにいるのですけれど、またゆっくりお邪魔させて下さいね。こちらからもTBさせて頂きました。
こんにちは。
映画の趣味が合いそうですね。よろしかったら、お時間がある時に、またゆっくりと遊びに来て下さい。よろしくお願い致します。
僕は自分のブログの中で主人公たち三者三様の「成長」に注目しました。映画の中で手紙や平たい石やタツノオトシゴの粘土細工など、さまざまなものが贈られます。
でも、本当に大事なのはそれにこめられた方形のないものなのですね。だからフランキーは最後にそれ以上手紙を必要としなくなるわけですし、大事な石も水に投げてしまうのだと思うのです。
こんにちは。
細かいところまで着目していますね。私ももう一度この作品を観る機会があったら、「平たい石」「タツノオトシゴの粘土細工」に着目したいと思います。
>でも、本当に大事なのはそれにこめられた方形のないものなのですね。
確かにそうですね。良い作品でした。ぜひもう一度観なければ…。







