2006年03月20日

完全なる子供向け映画◆『子ぎつねヘレン』3

54b38eb4.jpg3月16日(木)TOHOシネマズ木曽川(試写会)にて

少年の名は太一(深澤嵐)。世界中を飛び回るカメラマンである、自由奔放なシングルマザーの律子(松雪泰子)に育てられ、撮影のために留守にするからという理由で、北海道に住む律子の恋人の元に預けられた。律子の恋人・矢島(大沢たかお)は妻を亡くし、森の動物診療所で獣医をしながら、中学生になる娘の美鈴(小林涼子)と暮らしていた。森の動物診療所では、ぶっきらぼうな矢島と、難しい年頃の美鈴、そして矢島家に馴染むことが出来ない太一の、奇妙な三人暮らしが始まった。そんな中、太一は母親とはぐれてしまった一匹の子ぎつねを道端で拾い、連れ帰る。その子ぎつねは、目が見えず、耳が聞こえず、鳴くことすら出来なかった。「まるでヘレン・ケラー」だ。矢島のその言葉に、太一は子ぎつねに「ヘレン」と名付け、その子ぎつねを自分が母親代わりになって育てることに決める。


正直なところ、想像以上のものではなかったな…という印象。もう少し感動出来るかと思ったが、そうでもなかった。泣くためにハンカチも用意していたが、それも必要はなかった。

主役は少年であり、その少年の視点でストーリーが語られているため、とても分かりやすく、小学校の低学年でも理解出来るように作ってある。(実際、試写会場は小学校低学年くらいの子供も大勢居たが、私の周りの子供たちは最後まで退屈せずに画面に見入っていた)。そんなストーリーなので、物語は少年の持つ純粋さを軸に、極めて美しく作ってある。そのため、大人の私が観ても、何か物足りなさを感じた。少年の純粋さを美しく描くことは、決して悪いことではない。しかし、キレイに語られすぎている感があり、「失うことのせつなさ」があまりにもあっさりと語られているところに不満が残った。せめて少年にとっての「失うことのせつなさ」をもう少し感じられれば、私の感想も違ってきたかもしれない。

春休みに親子で観に行くにはぴったりの映画かも。

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この記事へのコメント

1. Posted by 作太郎    2006年03月23日 12:48
そうですか。子ぎつねヘレンはそれほど感動しませんか
「失うことのせつなさ」があまりにもあっさりと語られているとなれば、それはとても残念ですね。
私も今週末映画館に行ってこの目で確かめてみようと思います。
2. Posted by natari    2006年03月23日 14:47
これは完全に子供向けですねー。私は試写会で見んだけど、まだ編集段階だったのか?前編のいたるところの端に、音をひろうマイクが見え隠れしていてとっても気になって途中から回数を数えちゃうくらいでした(笑)。公開後は大丈夫だったよね???
3. Posted by 桂木ユミ    2006年03月23日 20:57
>作太郎さま
こんにちは。
これからご覧になるなら、ぜひ確認して欲しいことがあります。あとになって気づいたのですが、この作品って、常にカメラの視点が子供の目線だったような気がするのです(大人を写すときは見上げるアングルだったような気が…)。私の気のせいだったかもしれませんが、それを確認するために、もう一度観るまでの作品でもなかったので。その点にも注目してみて、確かめてきて下さい。
4. Posted by 桂木ユミ    2006年03月23日 21:01
>natari
毎度です。
私も試写会だったけれど、公開2日前の劇場試写会だったから、実際に公開するフィルムで回してたはず。マイクは全く目に入らなかったけど、映っていたのかな?それとも、映っていたけれど、私がそれに気づかないくらい集中して観てたってことかしら。

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