2004年11月12日
また、あの季節がやってくる◆『オールド・ボーイ』
11月12日(金)雨のち晴れ / 『オールド・ボーイ』(TOHOシネマズ岐阜)
今日も朝から雨が降っている。でも、体調は悪くない。急激に気圧が下がった時には調子が悪くなるが、その気圧に慣れてくれば大丈夫のようだ。自分の仕事も滞っていたが、午前中に22歳の新人くんの面倒を見るように頼まれた。新人教育係のパートナーの営業男性も昨日休んで仕事が滞っていて、自分のことだけで精一杯なのだ。でも、それは全く問題はない。私は新人の教育が嫌な訳ではないので、体調さえ悪くなければ自分が忙しくても引き受けられる。もう一人の27歳の新人くんからも教えて欲しいことがあると言われ、私は自分の仕事を片付けながら、新人2人に仕事を教えた。昨日のくたばり具合からは想像出来ないくらい、絶好調だ。
昨日の日記を読み返してみた。何だか勢いだけでガーッと不満をぶちまけて、ちょっと恥ずかしいかも。私の場合、頭にきたことも大抵のことは一晩寝れば忘れてしまっているので、文字にして残さなかった方が良かったかもしれない。でも、あれは蓄積された不満で、普段は心の中に閉じ込めているものだ。ああいう悔しい気持ちは、やっぱり女性じゃないと分からないんだろうな…。
さて。街がだんだんクリスマス色になってきた。 10月末にクリスマスの飾り付けを見た時は、「まだ早いんじゃないの?」と思ったが、もう今ではそんなに違和感はない。名古屋駅前のクリスマスツリーにも灯りが点いた。去年までの煌びやかなイルミネーションとは違い、今年は派手さがなくて優しい雰囲気だ。心が癒される感じがして、去年のよりも好きだな。
私は去年のクリスマスイブを、亡くなった彼と一緒に過ごしていた。それは彼と過ごした4年間で、初めてのことだった。最初の2年は別れていた時期にクリスマスが重なっていたので、会う理由はなかった。 3年目、彼に「クリスマスイブは道路が混むから、外に出たくない」と言われた。彼はそういう人だった。 4年目も、当日まで何の約束もしていなかった。どうせまた「クリスマスイブは道路が混むから、外に出たくない」と言われるだけなので、あえて私から「どうするの?」と聞こうともしなかったのだ。だからと言って、適当に相手を見つけて過ごす意味もない。誰かに誘われたらそれに乗ってもいいかなと思ったが、誘われなかったら真っ直ぐに家に帰って、ビールを飲みながらテレビでも観ようと思っていた。そうしたら、仕事をしている時に彼からメールが入り、「今日、何か予定ある?」と聞かれた。「別に何もないよ」と答えると、「じゃあ、一緒にメシでも食おうよ」と言われた。私はびっくりした。道路が混むことを承知で出てくるなんて、彼の性格では"あり得ない"ことだったからだ。
私は彼に会社まで車で迎えに来てもらい、二人で普通の居酒屋に行った。彼はお酒を飲まないので、私だけがビールを飲んで、ふたりで刺身をつついた。そのあと名古屋駅まで車で送ってもらい、21時頃の電車に乗って自宅に帰った。全く色気がないクリスマスイブだった。でも、元々色気があった関係ではなかったので、彼にしては上出来だったと思う。 そういえば、私が色気あるクリスマスイブを最後に過ごしたのはいつだったろう?もう、思い出せないほど遠い昔のような気がする…。
定時後はまっすぐ帰宅し、自宅で晩ご飯を食べてから TOHOシネマズ岐阜に『オールド・ボーイ』を観に行く。ちょっと早めに着くように出掛けたので、時間まで『君のいる場所』を読もうと思った。少し前にも書いた、映画『ターンレフト、ターンライト』の原作の絵本で、名古屋駅の本屋で探したが見つからなかったが、この前『砂と霧の家』を観に行った時にキリオの本屋で見つけたのだ。パラパラとめくってみたら、とても素敵な内容で、気に入ってすぐに買った。この本を読むと、『ターンレフト、ターンライト』が本当に酷いものだと思えてきた。原作は、ニュアンス的にはやはり『ワンダーランド駅で』に似ているかな。『ワンダーランド駅で』では、すれ違いを続ける男女がようやく出会うシーンで終わるのだが、『君のいる場所』では、途中で一度出会った男女が、再び会えなくなるという切なさがある。会いたいのに、会えない。電話したいのに、出来ない。相手を知らない時の孤独と、相手を知ってからの孤独は違う。ちゃんと作れば、もっといい映画になっただろうに。
金曜日の夜だからか、TOHOシネマズ岐阜のロビーはとても賑わっていた。静かに本を読める場所もなかったので、時間まで隣の本屋さんを見て回ることにした。すると、そこでは『君のいる場所』の原作者・ジミーのコーナーが作ってあって、『君のいる場所』は平積みされていた。あんなに頑張って探して、ようやく見つけたのに。でも、まあいいや。平積みされた本より、本棚で1冊だけ見つけた本の方が特別なような気がするから。
『オールド・ボーイ』は、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した韓国映画。デスは、雨の日に電話ボックスの前で何者かに拉致され、監禁される。誰が何のために自分を監禁しているのかも分からないまま15年の月日が流れ、ある日突然開放される。デスは自分を監禁した相手に復讐を誓い、偶然出会った女性・ミドと共に、その謎を辿って行く。
かなりグロいとは聞いていたものの、予想以上のグロさだった。カナヅチを振りまわして相手に向かっていったり、歯を一本ずつ抜く拷問をしたりする残酷さと、カンヌを絶賛させる芸術性のバランスは、北野武の映画の雰囲気に似ているかもしれない。でもストーリーには、予告編で期待させられたほどの種明かしはなかった。犯人がデスを監禁した理由にもイマイチ説得力がないのだが、自分が仕掛けた罠をいちいちバラすシーンは、B級臭くて映画のレベルを下げている気がした。好きかと聞かれれば、好きな作品ではない。面白いかと聞かれれば、「微妙」と答えるしかない。ただ、ラストは衝撃的だ。あのエグさは忘れられないだろう。色んな意味で「凄い映画」であることは間違いない。
でも、ロビーはとても賑わっていたのに、『オールド・ボーイ』の観客は15人くらいだったよ。みんな『いま、会い』観に来てるのか??
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この記事へのコメント
私も社会人なのでmoco fleeksさんの気持ちはよく分かります。
仕事に対するモチベーションが下がるような事を
上司に普通にサラリと言われたり、やられたり…
知らない方が良かった事や納得のいかない事が沢山あったりもします。
しかもそれをわざわざご丁寧に親切心からなのか教えてくれたりする人もいますが
私から言わせれば
「あんたは自分の知ってる情報をひけらかしたいだけ。気分がイイのはあんただけ。もう、しゃべるな!!」
…こんな感じです。
でも、たったひとつ救いだった事は
会社の中で同じように感じているのは私一人だけじゃなかった…って事でした。
こんにちは。
アカデミー賞の授賞式の様子を見ていたら、授賞式に集まった人たちは『SAW』を観た人をバカにして笑っていたので、アメリカ人にはこのグロい世界は理解不能でしょうね。宗教的なモラルも含まれるので、受け入れることは難しいのではないか…と、私は思います。







